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戦争とは何だろうか (ちくまプリマー新書)

, 西谷 修

によって 西谷 修
5 5つ星のうち 5 人の読者
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内容紹介 どのように国や国民は戦争に巻き込まれていくのだろうか? 国を守るためなら戦争は「正義」なのか? 戦争とは何かを考える一冊。 内容(「BOOK」データベースより) 軍事力で平和は守られるのか?敵は誰なのか?宗教戦争からテロリストとの戦争まで、戦争の歴史を辿る。日本の戦後が終わり、世界が戦争状態に入ろうとしている今、改めて戦争とは何なのかを考える。 商品の説明をすべて表示する
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「人間は戦争をする生きもの」と言う人がいる。「戦争を通して人類は平和の尊さを学んだ」そのメリットを強調する人さえいる。本書を読むと著者もその意味では戦争不可避論者のひとりといえる。ただしそれは、「対称的な関係にある国家と国家との武力衝突」という従来の戦争に限った話だ。ところが、アメリカの同時多発テロ以降、さかんに言われるようになった「テロとの戦争」は、それらとは決定的に異なる。形のない集団であるテロ組織の殲滅が正義だとされると、どんな攻撃も正当化され、「殺してもよい人間」という普遍的人権の考え方も吹っ飛ぶ「とんでもない新しい人間のカテゴリー」が暴力的に出現させられた、と著者は言う。そして、戦争のIT化や経済化がますます戦争のかたちをこれまでとは違ったグロテスクなものに変えていく。私たちは、もはや「戦争」と呼ぶことさえためらわれる「テロとの戦争」の次元に足を踏み入れて生きている、人類史上はじめての人間なのだ。少年少女向きのシリーズにあわせた平易で静謐な語り口調が、むしろ衝撃を深いものとする。個人的には一読後、ずっと「私はこの時代に生きるという運命を受け入れるべきか、それとも…」と考え続けている。

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