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ガリレオの迷宮―自然は数学の言語で書かれているか?

, 高橋 憲一

によって 高橋 憲一
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内容(「BOOK」データベースより) 自然を数学的に解明する際にガリレオは様々な困難に直面した。その研究上の歩みは、迷路の中を彷徨うものであり、ガリレオを長い間捉えていた。これが「第1の迷宮」である。本書はガリレオ運動論の形成過程を歴史的に再構成することで、その迷宮の構造を解明する。また近代科学的な世界理解の基本様式は、現代の我々をも捉えている。その創設者の一人がガリレオであったという意味では、近代科学そのものが「第2の迷宮」となる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 高橋/憲一 1946年生まれ。1979年東京大学大学院理学系研究科修了。九州大学大学院比較社会文化研究院教授、理学博士。専門、科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ガリレオの迷宮―自然は数学の言語で書かれているか?を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
本書は迷宮というキーワードが、何重にも伏線として張られています。まずは、ガリレオ自身が言う、自然という書物は数学の言葉で書かれており、数学の言葉を持っていなければ、暗い迷宮をさまようことになる、という迷宮。そして、本書の中核である、ガリレオ自身が囚われ、さまよっていた数学と自然を結び付けようとした結果さまようことになった、ガリレオ自身が生み出した迷宮。そして最後に、ガリレオ以降の近代科学が囚われ続けている迷宮。ガリレオの思考プロセスを非常に詳細に描くと同時に、筆者の考えが詰まった素晴らしい本だと思います。ガリレオの有名な言葉、「自然という書物は数学の言葉で書かれている」というセリフは、従来の科学からすれば根拠のない一歩を踏み出したという部分は、教科書という権威を覚えることしかしなかった人々にとって、科学の見方が変わるエピソードなのではないでしょうか。分厚い本なのですが、ガリレオの研究をする方も、一般の人にもきっと面白い本だと思います。

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