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コメント力―「できる人」はここがちがう (ちくま文庫)

, 齋藤 孝

によって 齋藤 孝
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内容(「BOOK」データベースより)職場でもプライベートでも、毎日のようにコメントをすることが求められている。そんな時、切れ味がよく、自分のオリジナリティのある一言を言えるかどうかで、「おもしろい人」「できる人」だ、という評価が決まってしまうのである。この本では、優れたコメントの例を挙げ、どこがどう優れているのかを、クイズ形式で納得していくことができる。そうすることで、そのコツをつかみ、「コメント力」を意識化して磨いていくことができるのである。文庫版のための長いエピローグを付す。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)齋藤/孝 1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞受賞)が話題を呼ぶ。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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「質問力」を読んだ後、本書を手に入れた。知人に対して「質問力」と「コメント力」のどちらから先に読むことをすすめるのかと問われれば、身近な題材を読めるという点で「コメント力」をすすめる。テレビ番組や映画、漫画、聖書や論語などの題材に対して昭和の時代の懐かしさを振り返るとともに、「ああ、そういう見方もあるのか」と新しい視点が得られる (p21)。「これを言ったらどうなるか、これを言ってどんなメリットがあるのか」(p223) を考えるうちにいい質問をするということは、いいコメントをするということと同義である (p14) ことを理解したからである。SNS とスマートフォンのおかげでコメントを手軽に記録できるが、コメントを振り返ることはあまりないし、タイトルにコメントを冠する本が以外とないものである。著者は日頃からよいコメントやおもしろいコメントをメモしているとのこと (p236)。コメントは基本的に前もって考えておくものであり、当意即妙に答えることは能力というよりも習慣だという。あらかじめ3つから4つのコメントを考えておいて、その中から状況に応じてベストなものを選べるようにしておく (p138-139)。現代人の巧みなコメントをたくさん見た後で、「イエスと孔子はコメントの達人」(p117)、枕草子が秀逸なのは「セレクトするセンス」 (p210) で「映像がこちらにこちらに伝わってくるような臨場感あること」(p213) と言われれば、なるほどと納得する。枕草子の「うつくしきもの」のように特定のテーマをもとに、物を具体的に挙げて、コメントに変えてゆく方法は「物づくし」と呼ばれるという (p211)。本書は書評を書くためのガイドラインとしても便利である。「お得感」(p33)、「具体的に絞り込んだ効能書」(p104)、「出会いを語る」(p106)など無意識にやっていたことが明確に説明されてすっきりした。「映画のコメントははっきり定義してしまうと、整理されてしまい、見なくてもいい気になってしまうものが多い」(p168) という問題は長期的に取り組みたい問題である。

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