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陸軍二等兵比嘉真一 殉国 (文春文庫)

, 吉村 昭

によって 吉村 昭
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内容紹介 太平洋戦争末期、沖縄戦の直前、中学生にガリ版刷りの召集令状が出された。小柄な十四歳の真一はだぶだぶの軍服の袖口を折って、ズボンの裾にゲートルを巻きつけ、陸軍二等兵として絶望的な祖国の防衛戦に参加する。少年の体験を通してすさまじい沖縄攻防の実相を迫真の筆致で描く長篇小説。 内容(「BOOK」データベースより) 「郷土を渡すな。全員死ぬのだ」太平洋戦争末期、沖縄戦の直前、中学生にガリ版ずりの召集令状が出された。小柄な十四歳の真一はだぶだぶの軍服の袖口を折って、ズボンの裾にゲートルを巻き付け陸軍二等兵として絶望的な祖国の防衛戦に参加する。少年の体験を通して戦場の凄まじい実相を凝視した長篇小説。
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悲惨だ、残酷だ、不条理過ぎる。僅か14歳の子供達がお国の為に身を捧げるべく戦地を駆け巡った。子供たちだけではなく、市井の老若男女の人々が逃げまどい震え、飢え嘆き悲しみ、やがて達観覚悟し自決していく。しかも躯は四散し、野ざらしされ、海中に没し、墓など無く、供養の念仏の一つもなく幾万の人々が激戦の地に散っていった。70年前の日本の南国で耳を目を覆いたくなるような地獄が繰り広げられていた。他方の攻め込んだ米国兵も地獄を味わったことでしょう。お国の為に。抽象的で実体は無いけれど、その絶対的な言葉が幾万の人々を葬ってしまった。私は右でも左でもない中道だけれども、どう考えても戦争だけは肯定できない。胸が詰まり息苦しくなる本書は「慟哭の書」でもあると思う。通勤中の車中で読む本ではないですね。

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