英和翻訳の原理・技法
本, 中村 保男
によって 中村 保男
4.9 5つ星のうち 3 人の読者
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内容紹介 英語学習の盲点から翻訳の奥義まで、著者の半世紀にわたる経験から得られた翻訳理論・実践技法を伝授。豊富な文例・訳例により、「勘」と「こつ」を詳細に解説する貴重な一冊。 出版社からのコメント 翻訳指南書の決定版!翻訳家を目指す人ばかりでなく、英語学習者や英語そのものに興味がある人にも 『英和翻訳の原理・技法』は、著者中村保男氏が自らの半世紀にわたる経験をもとに書き下ろした翻訳指南書の決定版です。中村氏は刊行された翻訳書が100冊を超える文芸翻訳の大家で、また言語・語学への造詣も深く、英語翻訳指導書や表現辞典など十指に余る関連書籍も執筆されています。本書『英和翻訳の原理・技法』はこうした執筆活動の集大成といえるもので、豊富な文例・訳例を交えつつ、英和翻訳のコツをわかりやすく系統立てて述べており、翻訳家を目指す人ばかりでなく、英語学習者や英語そのものに興味がある方にもお勧めの一冊です。 本書では、「原文解読」→「直訳文作成」→「和文和訳による中間訳」→「精製された決定訳」→「全体の推敲」という翻訳のステップを掲げ、英語読解力とともに「日本語を磨く」ことの重要性を強く訴えています。「日本語を磨く」というのは誰でも頭では理解できるのですが、本書の大きな特徴は“磨かれていない日本語文”と“磨かれた日本語文”の違いの実際を、さまざまな場面での具体的な実例を挙げて詳細に解説していることにあります。本書により読者は、もちろん英和翻訳の技術を向上させられますが、同時に日本語に対する感性や言葉への細心の注意力も高められます。 そして著者は、原文を単に正しく美しい日本語にするための個々の「技法」の修得だけではなく、さらなる高みへと読者を誘います。すなわち――その文が全体の中で占める位置や前後関係・文脈にも配慮する「全体感覚」を保ち、文の「意味内容」を正確に訳するにとどまらず「表現形態」も充分に咀嚼して、原文に密着するのでもなく安易な“意訳”に逃避するのでもない「不即不離」の態度を会得してこそ最適訳に到達できる――著者は本書の中でこの翻訳の基本的な「原理」を噛んで含めるように読者に伝授しているのです。 本書は、一読して終わるのではなく、何度も何度も読み込むことで自分の「言語感覚」を磨くことに役立つ、本当の意味での“参考書”といえるでしょう。 内容(「BOOK」データベースより) 英語学習の盲点から翻訳の奥義まで、著者の半世紀にわたる経験から得られた翻訳理論・実践技法を伝授。豊富な文例・訳例により、「勘」と「こつ」を詳細に解説する。 内容(「MARC」データベースより) 英和和英双方向の翻訳者であり、翻訳の形而上学の理論構築者として実践と理論両面で多くの仕事をこなした著者が明かす、英語学習の盲点と翻訳の奥義。豊富な文例・訳例により、「勘」と「こつ」を詳細に解説。 著者について 翻訳家・評論家。1931年生まれ、東京大学文学部英文科卒、同大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。在学中から現在にいたるまで、さまざまな分野の作品の翻訳にあたるかたわら、翻訳論や言語論に関する著作も多数。最近では語句の訳し方を辞書形式で示した『新編・英和翻訳表現辞典』(研究社2002.8刊)がある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 中村/保男 昭和6年東京・田村町(現・新橋)生まれ。東京大学文学部英文科卒業後、同大学院修士課程修了。以後翻訳のかたわら、慶応義塾大学、立教大学、早稲田大学、白鴎大学に順次出講。現在は翻訳家から評論執筆活動へ転身準備中。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ファイル名 : 英和翻訳の原理-技法.pdf
以下は、英和翻訳の原理・技法に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
翻訳の大家、中村保男先生の書かれた英和翻訳の技術書。優れた翻訳のためには、英文理解力は言うに及ばず、日本語の表現力や書かれている対象に対する深い理解等、様々なものが関係するので、単に翻訳の技術だけを学べばよいということではないが、それでも本書には中村先生が長い翻訳者生活の中で習得したエッセンスが盛り込まれている。ここに書かれていることも身に着けず翻訳を志すのは、無謀と言うほかない。買って絶対に損のない参考書。
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