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アメリカの「人道的」軍事主義―コソボの教訓

, ノーム チョムスキー

によって ノーム チョムスキー
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内容紹介 「ユーゴ空爆は民族浄化を阻止するために行なわれた」?世界に君臨する超大国による「人道的な介入」。強大なメディアを通じて世界に浸透する神話を、チョムスキーは事実を着実に積み重ねることによって痛烈に批判する。激動の時代を読み解く、現代人必読の書。 内容(「BOOK」データベースより) 本書では、1999年「民族浄化を阻止する」という名目でNATO軍が行なったユーゴ爆撃の本質を、米国政府と欧米の大メディアが用いるレトリックを批判的に分析することで、明かしている。 内容(「MARC」データベースより) アメリカの外交政策を変えさせれば、世界はもっと住みよくなる! 「戦争は平和、服従は自由、無知は強さ」と言いくるめて世界に君臨するアメリカが作り出す「人道主義」神話を破壊する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) チョムスキー,ノーム 1928年、米国ペンシルバニア州フィラデルフィアに生まれる。ペンシルバニア大学で言語学を専攻。1950年代後半以降、生成変形文法理論の成果を次々と発表し、言語学の世界に革命をもたらした。その影響力は隣接諸科学の分野にも及んでいる。一方、1965年、米国が北ベトナムへの爆撃を開始すると同時に米国の外交対策に対する批判を開始した。その作業は今日に至るまで続いている 益岡/賢 1964年生まれ。東京在住。マスメディア論・コミュニケーション論に関心を持つ。1991年より東京東チモール協会に所属し、ニューズレター編集を担当 大野/裕 1961年生まれ。名古屋大学助教授。専門は言語学および日本語教育 クープ,ステファニー 1969年オーストラリアのメルボルン生まれ。東京在住。1997年より東京東チモール協会所属。1999年国際東チモール連盟投票監視プロジェクトに参加、現地で東チモール住民投票監視活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、アメリカの「人道的」軍事主義―コソボの教訓に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
日本は西欧諸国の報道を正義と信じているので米国やNATO の軍事行動を崇高な人道主主義に基づくものと解釈してきた。しかし著者はそれは欧米のプロパガンダで実際は実利に左右されたダブル・スタンダードが見られるという。トルコのクルド人迫害には米国は事実上支援を表明している。しかしユーゴスラビアのコソボ独立阻止、アルバニア人迫害には米国は反対を表明している。トルコは善良な国家でセルビアは悪辣な国家という2重規範である。中東の石油支配上トルコは役に立つがセルビアは邪魔になるという国際戦略である。セルビアが原爆を保有しておればNATO の空爆は行われなかったとみられている。北朝鮮が原爆保有に全力を挙げたのも同様の理由からである。民主主義と自由主義を守ることを標榜しながら中南米諸国やバルカン、東チモール、アフリカで大国の植民地政策を黙認、容認してきたのが英米である。著者はこれを人道の仮面をかぶった軍事主義と呼ぶ。本音は世界中の資源を強奪する帝国主義に他ならない。

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