最後の頭取 北海道拓殖銀行破綻20年後の真実
本, 河谷 禎昌
によって 河谷 禎昌
4.8 5つ星のうち 32 人の読者
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内容紹介 ☆2/11「日本経済新聞」、2/15「朝日新聞」、3/21「北海道新聞」掲載で話題沸騰! 【発売1週間で増刷決定】 ☆紀伊國屋書店札幌本店 ビジネス書ランキング1位(4月8日) ☆丸善丸の内本店 ビジネス書週間ベスト第8位(2月7日~13日) ☆各メディア書評で大反響! 『週刊東洋経済』『週刊エコノミスト』『週刊朝日』『週刊ポスト』 『NIKKEI STYLE』『日刊ゲンダイDIGITAL』など 「バブル期の金融業界の当事者たちによる回顧・分析本は多くありますが、本書の生々しさは秀逸です」 ☆経済評論家・森永卓郎氏絶賛! 「本書は、平成を振り返る時に欠くことのできない歴史資料であると同時に、転換期の犠牲者となった男の波乱万丈の人生を描く、読み物としても面白い、秀逸なドキュメンタリーだ」(週刊ポスト3/15号) ◎標的となった拓銀と私 「特別背任罪」で実刑判決 1年7ヵ月間、刑務所へ 大手銀行トップで収監された唯一の男が ついに明かすバブル経済の真実 1997年、北海道拓殖銀行は経営破綻した。 その「最後の頭取」となった著者は特別背任罪で実刑となり、 1年7か月を刑務所で過ごした。 大手銀行の経営トップで収監された例は、他にない。 バブル経済の生成と崩壊を実体験した生き証人は、いま84歳。 20年にわたり沈黙を保ってきた最後の頭取が、 明かしてこなかった拓銀破綻の真相を赤裸々に綴る。 後世に伝えるバブルの教訓をすべて残す、日本金融史としても価値ある書。 出版社からのコメント 「私は無実だ」 1997年11月17日、北海道拓殖銀行は巨額の不良債権を抱えて経営破綻。 13代目頭取の著者は、図らずも「最後の頭取」となりました。 都市銀行の経営破綻は国内初で、当時としては日本金融史上最大の破綻でした。 バブル崩壊後、多くの破綻した金融機関の経営トップが、 不正融資や不良貸し付けにからみ、相次いで刑事責任を問われましたが、著者もその一人となったのです。 リゾート開発グループ向けの追加融資について、 「回収の見込みがないのに自己の保身を目的に融資を続けた」とされ、 特別背任罪に問われました。 1999年7月の初公判で、著者は無罪を主張しました。 すべての融資は、銀行の損失を最小化するための経営判断として行ったこと。 自己保身という意識はかけらもなかったのです。 しかしながら、10年におよぶ法廷闘争の末、最高裁で有罪が確定。 2009年から約1年7カ月、70代半ばにして刑務所で服役しました。 刑事責任を問われた金融機関の経営トップの大半は執行猶予がついたり、無罪になったりしており、 大手銀行のトップで刑務所に収監されたのは結局、著者だけでした。 著者をずっと支えてきたのは、元拓銀の行員でもある5歳年上の姉さん女房の節子さんでした。 「上にへつらってまで出世する必要はない」といつも言ってくれていたことで、 著者は信念を貫くことができたといいます。 破綻してから20年にも渡り、マスコミの取材を断ってきたのは、節子さんが強く反対したためです。 当時の嫌な思いが忘れられなかったからでしょう。 破綻前後は昼夜を問わず、マスコミが自宅に押しかけましたが、 節子さんは体を張って守ってくれたそうです。 その節子さんが、2017年5月に逝去されました。 ご夫婦には、お子さんはおりません。 破綻から20年が過ぎて、著者は自分にけじめをつけるため、この本を書きました。 銀行員という職業を通じて、著者は昨日までの常識やルールが一夜にして変わる場面に何度も遭遇しました。 そして、心臓が凍るような修羅場も経験し、多くの失敗も重ねました。 これから読者の皆さんも、形は違えど、時代の転換期に直面するかもしれません。 そんな時、どうすればいいのか。 著者の体験記から、何かしらの教訓を見つけて、自らの人生に生かしていただければ幸いです。 商品の説明をすべて表示する
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以下は、最後の頭取 北海道拓殖銀行破綻20年後の真実に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
北海道生まれで実際に拓銀(北海道拓殖銀行をこう呼ぶのが道産子にとっては普通)がどのような経緯で倒産・消滅という処置を採られたのか、元々大いに興味があった。本来なら都市銀行の頭取というトップが司直の手にゆだねられるのは異例中の異例。当時自分は、「やはり北海道という偏狭、小さな存在だから、都市銀行と言っても生贄にし易いんだろうな!」とひがみ半分思っていた。逮捕された当事者による経緯の公開は、過去にその例は無い分も加わり、極めて意義深いものであったことを申し添えましょう。
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