ノイローゼ (講談社現代新書 336)
本, 宮城 音弥
によって 宮城 音弥
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内容紹介 ノイローゼは、脳の生理的な病ではなく、健康な精神が社会への適応につまづいたときに起る精神の病である。ストレス、欲求不満、強迫観念など、集団生活が強いる精神的緊張が、自我の日常的なリズムを狂わせるところにノイローゼが生じる。本書は、競争社会であるがゆえに増加するノイローゼの精神病理を解明し、このおとし穴におちいらぬための自己コントロールの方法をさぐる。 隣組ノイローゼ――住居の近代化によって、日本人も、団地やアパートに住むようになってきました。ところが、このような生活には、個人主義の発達が必要なのです。他人の生活に干渉しないことや、他人の迷惑にならないようにすることは、欠くことのできないことなのです。それができない人たちが、共同生活をするとき、どうしても緊張が生じてきます。私はかつて、これを隣組ノイローゼとよんだことがありましたが、今日では、団地ノイローゼとかアパートノイローゼというべきものが多くなっているといえましょう。――本書より 著者について 1908年東京に生まれる。京都大学文学部卒業後、フランスに留学。東京工業大学教授、日本大学教授を歴任。医学博士。日本の心理学・精神医学の中心的存在として、精神医学を一般になじみ深いものにした。著書に、『精神分析入門』、『夢』――岩波新書、訳書に、R・ベイカー『フロイト』――講談社現代新書――などがある。
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ノイローゼという言葉はよく聞いたことがあると思いますが、はたしてどういうものなのかということは実際のところあまり詳しく知らないのではないかと思います。この本では、それがどのようなものなのかが述べられており、ストレスなどとのかかわりなどがよくわかるようになっています。この著者の本はどれも平易で読みやすく、専門書よりとっつきやすいと思います。心理学を志す多くの人が、この著者の本を読んでおります。
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